無の風と遊びて(休養日に)

ここ中津川はすでに美濃の国である。湿った海の風が南の方から上がってくるのであろうか、蒸し暑さが加わる。昨日は献花式以来の休養日。近くの棚田にでかけ、綺麗に刈り取らた畦みちに半裸の体を横たえ、棚田に流れ込む谷間の水の忙しげな流音を楽しむ。『陽光全身を包み空の彼方へ我を誘う、草息 我に風の衣を着せて喜ぶ、時 われを誘い、時 われと戯る、時の流れに身を沈め、時の中で躍るなり、われ天地にありて、ひとの生き様を識り、命を芽吹き命を捨つるに、ひとの尊さを観るなり、 けふも無の風に遊びたい サネヒサ』