旅の迷人  第11日目  7月11日(金) 2014年夏  72年度生 桂 茂樹

6:30起床 7:001Fの食堂へ。もうテーブルは殆ど埋まっています。食べ放題 食パン、ジャムとバター、ベーコン、ハム、ソーセージ、フルーツ、飲み物(コーヒー、紅茶、ココア、OJオレンジジュース、ミルク、ミネラル)食べ物は自分でサーヴだからかえって気を遣わなくて良い。飲み物はちょっと問題。
 女の人2人がキッチンとホールを行ったり来たりしてサーヴしたはんにゃけど、ものすごく忙しそうにしたはるし、3杯目以上は言いにくいです。ココアとミルクをもらって、ジュース欲しかったけど諦めました。
 有難いのは、食べ物は好きなだけとれる。びっくりするくらいお皿からはみ出してる男の子もいる。遠慮の必要は全然ない。ここでの夕食の目途がつきました。無料で。しこたまタッパとDパックに詰めました。
 今日は時間がたっぷりある。今回の目玉の一つオルセー美術館で思い切りポール・セザンヌエドガー・ドガクロード・モネ、オーギュスト・ルノアールを味わいつくそう。バス停エコルで63番を待ちました。来たっ。エー!ナオミ キャンベルが市バスを運転したはる。
 「ミュゼ ドルセー?」(オルセー美術館 行きますか?)「ウィーッ ウイッ」(いくっ、いくー)。10分くらいで「アー ムッシュー ィスィー  ィスィー」(あー ご主人 ここよ ここー)「ウィウィ」降りる。幸い待ち時間は30分。ルーブルほど凝ってないけど、重厚感のある建物です。もう入ってすぐ、目がくらんできました。そこに、教科書で見た、ミレーの「落穂ひろい」がドンッと違和感なく置かれている。83.5cm*111cm。それ程大きい作品ではないのに、すごい存在感。いやー感嘆。3階では、ヴァン ゴッホの耳切った自画像やサイコを連想させる「オヴェールの教会」6階が1番人気のコーナー。その中でも1番人が集まってるのが、オーギュスト・ルノアールノ「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」1通り観て、次は目ぼしいのを1点ずつ時間をかけて回ろう。
 その前に昼ご飯。オルセーには2階にオフィシャルレストランもあります。豪華な内装で所どころにさり気なく作品が飾ってある。


ミレー 落穂ひろい




















モネ 水連・バラ色のハーモニー

 150席程度だろうか。おすすめランチが¥4000前後。パリの物価が日本の3.5倍ほどだから¥1100位.雰囲気からも実質からも決して高くない。でも、節約中の私としては、6階の「カフェ カンパラ」。300席。ジューヌベルヌの「海底2万マイル」をイメージした内装。久しぶりに三角サンドイッチとオレンジジュース。
¥1800。満足できる。
 1時間ほどすごしたのち、戦い再開。それにしても、シスレーセザンヌドガ、マネ、ロートレックそしてあのクロード・モネが目の前にあるとは。不思議な気さえします。最後はオルセーショップです。絵葉書130円から畳1じょう(90*180)ほどのタピストリー¥90000位まで有ります。私はヴァン・ゴッホの小画集・¥1000とオルセー 絵画鑑賞の手引き 日本語版¥3000(これが結構重い)を購入しました。興味のある方はご一報ください。差し上げるわけにはいきませんが、ローバー関係の方ならお貸しします。
 宿に帰って、興奮冷めやらぬうちに、宿の小父さんと美術談義。小父さんの贔屓は意外にもオーギュスト・ルノアールです。やはりパリっ子にも抜群の人気を誇っている様です。     (了)