旅の迷人 第4日 7月4日(金) 2014年夏 フランス編 72年度生 桂 茂樹

6:20 起床。7:30 プチ デジュネ(朝食)は クロアッサン オレンジジュース 目玉焼き ベーコン。11:00 ロビーでガイドブックを読んでたら、メンテナンスのおばさんが''パルドン ムッシュー、エクストゥール シルヴプレ"(ご主人、おもてへ出てくださいな。)外に出ると、豪華なシトロエン(仏)が近づいてきた。太った小父さんが「私イタリアのミラノ(伊)から行商に来た。(イタリアならフィアットとかアルファ ロメオが安く手に入る筈やでー!)日本人大好きだから、ジャケットをプレゼントするよ」見ると3Lやけど物は超高級品。ただ程高いものはありません。「あきません。私はヨーロピアンMサイズです」「それじゃあ車に乗って。フィッティングに行きましょう」怪しい。「ノ グラッチェ(伊)。ノン メルシー(仏)。.いりません」それでもしつこい。10分程損した。明日の晩の為、物価の安いカルチェラタン地区で、ユースホステルを探し出したけどつぶれてしもてた。ソルボンヌ<パリ第4、第5>大学周り(物価が安い。京都で云えば百万遍の様な所)の安宿は全て満室。カフェーで休憩。一回も使っていない折りたたみを忘れてきてしまった。しゃーない。ちょっと歩いて中世イタリア風が売りのリュクサンブ-ル公園へ。ここの噴水はパリではええ方やけどやはり本家イタリア(特にフィレンツェとローマのが素晴らしいと私は考えています)に分があるように思います。公園の真ん中の辺に、沢山の幼児とその保護者が集まっているところがありました。行ってみると人形(ギニョール。マリオネット)劇場だ。子供のフランス語ぐらいやったらわかるやろ。なにも経済や哲学を語る訳やあらへんにゃからと思って入った。さにあらず。大間違いです。バブーバブッ、マンマー(おかあさーん)に毛の生えた幼児言葉なんか何が何やら。さっぱり。入場料返してー!私が悪かったの?!残念!ユースに帰る途中のパンテオン近くに「空室有り」の2つ星があったので予約した。
14,000円也。うーー観光地はナット リーズナブル。セーヌ北岸をブラブラ。今夜もパーティーを期待していた。が、支配人いわく、「昨日は創業記念日やったんで特別だったんです。健全な青少年育成の施設やからアルコールは原則あかん事になってます」とウインク。暗黙の了解で、他の人に見つからへんかったらええと云う事やろか,きつくあかんのやろか。わっからん。まあこうとくだけはこうとこうと、近くのミニスーパーでワイン2ボトルと、人参(なぜか日本より安い)の千切りとチーズを購入。次いで支配人に教えてもらったセーヌほとりのカフェ、ル ジョルジュ サンクで、ロゼ一本とパンプキンのポタージュ、ハウスサラダ、マッシュポテト、ラムステーキの夕食。食事を終えて200メートルほど行ったところで、後ろから"ムッシュー、ムッシュー!"と大きな声が聞こえる。振り返るとさっきの店の担当ウエィターと支配人が走ってきはる。確かフランスはチップいらん筈やのになぁー。まあええわ渡そかと考えていると、"スシィ! スシィ"(これっ これ)。1本1000円(日本では350円クラスの超安物)のワインボトル2本とC級おつまみの忘れ物!一流レストランの責任者2人を走らす程のもんでも無いのに。申し訳ないです。ああ恥ずかし。お礼に、PRの為お店の名詞を載せておきます。ユースホステルのお兄さんが薦めるだけあって、料理内容、雰囲気、場所から言って決して高くないと(飲み物別¥6000位)思います。機会があれば是非行ってあげて下さい。  (了)