旅の迷人第3日 7月3日(木) 2014年夏 フランス編 72年度生 桂 茂樹

朝6時 起床。ラッキー!時差ボケが全然ない。昔アメリカばっかり行っていた頃は,着いてから1週間位、昼間でも、もう眠うてたまらんかった。ラスべガスのサーカスサーカスの手品アンド曲芸ショウでも、コンシェルジュにわざわざ取って貰ったホテル ゴールデンナゲットでのカントリーウエスタンの女王ドリーパートンショーでも起きてられたのは、最初の20分だけで、残り2時間40分は寝てしまっていた。多分最近は格安航空券をよく使うので、直行便で行く事が少なくなって、約2日40~55時間はかかって、その間一切寝ないで過ごすため(今回の場合7月1日朝6時起床~普段の生活~18時30分MKタクシーお出迎え~20時15分関空~23時20分離陸ここまでで17時間20分、7時間10分後カタール ドーハ着、5時間30分のトランジット後ドーハ発、7時間後パリ着、入国手続き、市内へ移動、宿さがし、シャワー、観光、食事等、13時間後 現地時間午後11時20分就寝、合計49時間不眠不休)ホテルで一旦横になったが最後、爆睡してるせいかも知れません。6時20分起床 7時 朝食が付いていました。トースト、オレンジジュース、ミルク、茹で卵1個。食後部屋に帰って、今夜の宿を検討。ユースの会員証は無いけど、シャンゼリゼ大通りメトロのフランクリン・ルーズベルト駅から300メートル、セーヌ川から100メートル、グランパレ横のオーベルジュユースホステル)・ドゥ・アドヴニアにトライしてみることに決定。7時50分に行くとすぐチェックインしてくれはりました。会員証が無い旨説明すると、「ウィ(解りました)。ノープロブレム」1日目はツインルームを独占。2日目はフランスの若者とシェアルームで6500円*2=13500円,7月5日は土曜につき満室。でも6日(日)~8日(火)迄はシングル3800円が空いているとの事なので土晩以外全部リザーヴ。9日から8月31日迄夏休みの為超満員の上キャンセル待ちのリクエストもあってとても無理との事。まだ運の良かった方かも。まあこれでパリでの最初の1週間は何とかなりそう。事件発生。フランスのユースの難点は11時~16時はメンテナンス(清掃)と従業員のシフトチェンジ(交代)のため玄関をクローズしてしまうのでロビーは勿論トイレさえ使えない。それで用だけは足しておこうと部屋の向かいのレストルームに入った。ここのトイレは比較的綺麗だった。フランスはホテルと新しいビル以外は、石の建物が多いためトイレの近代化が中々進んでいない。トイレとタクシーは世界中で日本が1番。特に羽田空港(世界で5つだけ認められている五つ星空港に去年認定されました)や関空ヨドバシカメライオンモールのは、海外からの人に見せても''オー!アメージング!"とか`''メニーボターンズ"Or''パーフェクト!"と言って写メまで撮る人も多い。ここまでは良かった。が、出ようとすると鍵が開かない。15分ぐらいガチャガチャしていたがどうにもならない。どうしよう。1階なら叫べばフロントに聞こえるだろうし、ロビーにいる人の中には気付いてくれる人もあるだろう。しかしここは最上階の5階。多くの宿泊客はもう観光に行ったはるに違いない。ドアを蹴破って初日から器物損壊罪に問われるのも今後が思いやられるなあと思索していると、ノックの音。助かった!!''アイム ロックドゥ イン'「ちょっと待ってて。フロントにゆうてくるわ。」と女性の声。男女共同トイレもたまにはええやん。しばらくすると、聞き覚えのあるフロントの男の人の声がする。''アー ユー オーケー?"電動ドリルを使ってすさまじい音でドアノブを外し始めた。10分後何とか脱出できた。やれやれ。そや、空港に財布探しに行こう。昨日乗った国電で再びシャルル・ドゴールへ。

シャルル・ドゴール

ターミナル2のチケットカウンターに行くと、忘れ物処(Lost+Found)はターミナル1にしか無いと云う。こんな広い空港になんで1か所しか無いねん。ターミナル2で無くしたんやで。わざわざ電車に乗ってターミナル1に行くと、忘れ物処はたった10坪ほどの1ルームだけ。係官もどっか行っとうる。何とかして落とし主に戻して喜んで貰おうという姿勢が全然感じられへん。東北大震災の時、流された500万とか2,3000万円入りの金庫が何十個と警察に届けられた日本とは大違い。日本在住の外国人が吃驚しているのは''この1年でケータイとか財布を4回落としたけど、全部戻ってきた‼"オイオイ。1年で4回も落とすなよ。私も人のことは言えへんけど。ユースのロビーに帰ってくるとパーティーの準備したはる。どこぞのグループの貸し切りかいなと思って聴いてみると、ユースの主催なのでお客さんなら誰でも参加OKとの事。パリに来て初めてええめが見れそうや。その前にウォーキングに行こう。

まずはりを北西に凱旋門まで30分くらい歩いた。相変わらず広い(幅150メートルくらい)道や。門の屋上へ上るエレベーターは100m位の行列。22年前に上ったからまあええわ。今回はパスしよう。代わりに22年前に撮った写真をアップしときますね。此の時分の若者のファッションは、ほとんどの人が白のTシャツとジーンズでした。

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凱旋門と若者の服装
今みたいに奇抜な人は少なく、タトゥーをしている人も船員さん以外は珍しかったです。風俗の移り変わりを感じます。帰りは格式の高さではパリNo1のファッション街モンテーニュ通りを経由。此処にはマネキンを置いた建物やウインドウの大きなファッションビルは無く、ディオール、フェンディ、グッチ、ニナ リッチ、ミラ ショーン、クロエ、ジバンシー、ブルガリ、シャネル等20軒位のブティックが所どころにあり、それぞれがホテルか貴族の館といった風情で、店の中や中庭にタキシードの男性が4~5人。女性店員はフォーマルドレスで1人いはるかどうか。そやからウインドウショッピングは楽しめません。まるでデパートの閉ざされた外商ルームか豪華プレタポルテの本店に来た感じです。服をいろいろ見たいなら、サン ジェルマン ドゥ プレやサン ミシェルなど他の賑やかなショッピング街のほうが良いと思います。さてユースに帰って来ると、もう始まっていた。フライングやー‼ソファーで駄弁っている人。静かなジャズとロックのクロスオーバーで踊っている人。特に私が嬉しかったのが屋台ブース。グラスワイン・生中が150円。ソーセージとザワークラウトが一皿250円。ホットドッグとキャベツの千切り300円。ポップコーン150円。エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。これで、昨日1万円かかった夕食代が2500円以内でおさまりした。出色は7歳くらいのブロンドの女の子が綺麗なエプロン付けてもらって1人でサーヴ担当。お客の邪魔にならない様、腰を曲げてチョコマカ走り回っとおる。接客が好きなんやなあ。ニコニコ愛想振りまいて。ソー キュート‼フランス人形。天使。絵になります。心がほのぼのとしてきます。そやけどやっぱりユースホステルなんやなあ。10時で閉会。これはヨーロッパでは早すぎます。スペインなんか夕食スタートは午後9時過ぎが当たり前。尤もお昼ご飯を0時から2時まで食べてたらお腹がすかへんのかもしれません。まっ、女の子もいることやし仕様がないか。本当にリラックスできた。満腹にもなった。やっと生き返りました。あー楽しかった。(サ マ ボクゥ プリュ)予は満足じゃ。                       <了>